女性らしさを求めてパワーストーンブレスを選んだ話

パワーストーンが爆発的に流行していた頃、私はそのブームを横目に自分は一切お洒落をしない干物女というヤツでした。
言葉遣いも男言葉だし、仕草もがさつだし、着るものも執着が無く、ただ着られたらそれでいいやという感じ。
髪は伸ばしっぱなしでほったらかしで、全然女らしくありませんでした。
けれどすごく優しい男性に巡り会ってしまって、その人は女らしい女性が好みのタイプだったんです。
なので彼好みの女性になりたくて一念発起し、ワンピースを着てみたり、メイクを覚えてみたり、ヘアサロンでイメチェンしたりしてみました。
だけど言葉や仕草の荒さというのがなかなか直らず、上手くいかなくて悩んでいました。
その時に初めて、身につけるアクセサリーとしてパワーストーンのブレスレットを身につけたいと思い、オーダーで作ってくれるお店に行って相談しながら作ってもらうことになりました。
店員さんは私の悩みを丁寧に聞いてくれて、たまに打ってくれるあいづちがとても優しくて、何故か私は涙をこぼしていました。
店員さんに「今まで自分の女性らしさを無理に押し込めていた部分があったのではありませんか」と言われた時、何かが壊れたように涙が溢れ出しました。
そう聞かれて思い出したのは、母が昔から女の子らしいお洒落を好まず、可愛い装いを一度もした事が無かった子供時代のことでした。
成長してからもスカートをはいたりするのをあまりよく言われず、自然と女性らしい服装や言動を避けてしまっていたのです。
今はひとり暮らしを始め、自分の自由に選べるはずのものに抵抗を感じたのは母からの長年のプレッシャーによるものだったんだ、とその時初めて気づいたのです。
店員さんは私の涙が収まるのを待って「私の中の母性が満たされるようなパワーストーンを選びましょう」と決めてくれました。
あんまり女の子らしいものは気恥ずかしかったので、珊瑚とパール、水晶を使ったオレンジ色のアクセントの効いたブレスレットを作ってくれました。
自分自身が女性らしくあることを喜べるように、そして彼にも母にも大きな愛情で接していけるように願いを込めた、素敵なお守りになりました。

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